ゴミの山

便所

今にも落ちて来そうな空の下で

無職になった

 

去年の6月頃に内定をもらった会社を2週間くらいで辞めた

 

面接うけた時から興味なかった

いわゆる滑り止めの様な感覚で受けたら1次面接、2次面接、最終面接を経て内定をもらった

 

やる気なさすぎて最終面接に遅刻したのを覚えている

 

勤務地が首都圏にあったから受けただけ

実際、勤務地は北陸で完全にやる気失った

 

4月1日から仕事が始まり、はじめの1週間は本社がある東京で新人研修をうけた

 

ビジネスマナーだとか会社のことやら、同期100人強が寿司詰め状態で毎日最悪だった

 

無駄にグループワークが多かったので同期と仲良く(?)なってLINEやらインスタを交換した

 

本社研修の時点で同期に「一瞬で辞めると思う」「本当に全部どうでもいい」と喋った

 

同期は優しかったので色々とお話ししてくれた

 

本社研修終了後、北陸の工場で研修が始まった

座学に次ぐ座学の末、現場入りをしたがやる気も能力もないのでトンカツを揚げるのが下手で怒られた

 

現場入りして3日で辞めたのでベーコンやチキンをバットに並べてオーブンに入れる作業とトンカツ揚げ作業と蒸気釜で調味料を混ぜる作業しかしてない

 

仕事内容は楽で体力もわりとあるので楽勝だったけど、やはり仕事に意欲が湧かないのが大きくてマッハで限界に近づいていった

 

仕事終わりに眠剤と酒を飲んだらストレスのせいかガンギマリして異常行動を起こしてしまった

 

記憶がぶっ飛んでリンゴの皮を包丁で剥いていたらしく、朝起きたら皿にリンゴが盛られていた

 

その際に指を切ったらしく、寝室の床や掃除機(記憶がないので分かりませんが夜中に掃除をしていたらしい)に血がついていてビックリした

 

もう限界だと思ってその日のうちに退職届を提出した

 

半泣きで辞める旨を教育担当に話してトンカツを揚げた

 

同期にも辞めることを話したけど、優しいのか知らないけどちゃんと話を聞いてくれた

 

人にも恵まれて新卒で入社したけれど、自分がカスなので退職してしまった

 

すぐに辞めるだろうなとは思っていたけど実際に光速退職をキメると自己卑下で死にたくなる

 

興味ない仕事を辞めてから精神的に楽になったけど、この先の未来のことを考えると何もかもが嫌になる

 

全部俺が悪い

 

そうやって毎日、罪悪感と自分の無能さに苛まれて、ブロンを飲んで忘れて、の繰り返しだ

 

引越したら好きな花に携われる花屋でバイトをしようと思う

 

花屋の正社員になるかはわからないけれど、自分唯一、やりたいと思うことを始めようと思う

 

P.S.

同期の田村くんへ

 

引っ越す前に飲みに行きたいです

 

無職より